排泄の手助け
家族が死の告知を受けたら>排泄の手助け
家族は病人の排便・排尿ができるだけ順調にいくよう手助する必要があります。
ただ、排泄は出来れば家族の助けをかりず、自分ひとりでしたい行為です。援助するときには、病人の人格を無視しないような配慮が大切です。
●順調な排尿のために
飲み物などを工夫して、排尿が順調にいくようにします。
できれば一日、コップに5、6杯の水分がとれるようにしたいものです。これはみそ汁やスープ、ジュースや牛乳、お茶など水分の合計量が、そのくらいになればいいのです。
●自分でトイレに行ける配慮を
誰もができる限り自分でトイレに行きたいと考えています。
入院生活では個室でない場合、ベッドのそばで簡易トイレを使うのも気がひけるでしょう。
しかし、トイレが遠いと歩くのは大変ですし、歩行器や車椅子を使うのも一苦労です。
ガンの終末期には全身の骨にガンが転移して、骨折しやすい状態になっている場合があるので、すべって転んだりしないように注意が必要です。
●自分でトイレに行けなくなった時
便器やしびん、尿器、オムツの使用などで、介護の人の手を借りなければならなくなります。このことは、病人にとって精神的苦痛をともなうでしょう。したがって、オムツの交換や便器をあてるときなどは相手に気がねをさせないように、気さくに手早く行いたいものです。
●便器の配慮
直接肌にふれる便器は事前に暖めるとか、最初から紙を敷いておくと、後始末がしやすいことが考えられます。
また、男性の場合は、寝たままでも尿器を使って自分で排尿しやすいので、なるべく自分でできるように用意してあげましょう。
●おむつ使用の場合
おむつは不潔になりやすく、むれやすいものです。またその人に合わないおむつをしていると動作能力の低下が考えられます。
さらに長期使用をしますと尿意・便意の喪失につながっていきます。心理的にも自信喪失などのマイナスの影響が考えられます。出来るかぎりおむつをはずせるような援助や失禁パンツなどの活用を考えたいものです。
(資料/季羽倭文子著「ガン告知を受けた家族の本」池田書店
介護技術研究同好会編「基礎介護技術」他)